危ないものは　ぜんぶなくそう！？

こんにちは。流山市流山音楽教室のいしごうおかです。

子どもにかかわる仕事をしていると、

自然と学校関連や子供のニュースに敏感になります。

皆さんのおうちのそばに、児童公園はありますか。
少し大きめのものだと、地域の災害時避難拠点にもなっています。

平成のあいだに、ずいぶん遊具が変わりました。

数そのものも減っているようです。

レッスンで使用している　バーナムピアノテクニック
棒人間が登場していろいろな動きをする
その動きと合っている曲が、子供たちに人気です。

アメリカの教材なので、アメリカの子供たちが遊ぶ
遊具もたくさん出てきます
ジャングルジム、ブランコ、うんてい、シーソー

シーソーは、ピアノテクニックでよく出てくる
重さを左右に移動して演奏する　練習です。

シーソーで遊んだことのある子供には、
ああ、あれね、大きい子が乗ったほうが下がるんだよね
人数二人にするとかね、とすぐにわかります。

たしか、私が子育てをしていた平成10年代までは、
葛飾区の公園でもいくつかありました。
今は撤去されています。

これは、遊んだことがある人も多いですね
名前は、グローブジャングルです。
グローブとは地球儀　の意味。なるほど、動きや形がそっくりです。

今は見かけません。

理由は二つ
・老朽化して　交換するべきだが、
少子化の中、予算が取れない。
・その遊具で事故が起きたため

私が気になるのは　二つ目の理由です。

あぶないから

けがをする可能性のあるものはなくそう。
本当にそれでいいのでしょうか。

子どもたちは、危険なものに接し、
大人から注意をされ時にはちょっと痛い思いをして、
危険なんだ、注意が必要だ、子供は触っちゃいけないんだ、

・・などと学んでいきます。

危険なものをあえて使わせて学んでいる

私がとても好きな、二つの子供のための場所を紹介します。

現代造形美術学院（青戸　現在は閉校）
未就学児から大人まで　多くの生徒さんが卒業しました。
平井先生（故人）は、3－4歳の子供でも
まず自分の使う鉛筆を、カッターで削ることを教えました。

もちろんつきっきりで。
最初のうちは、先生が最後は削りなおしてくださっていたと思います。

中青戸小学校学童保育　経営母体は青砥福祉保育園と同じです。
学校の夏休みに、数回子供たち自身でお昼ご飯を作りました。
カレー、サンドイッチ、そうめんとおかず　など

その日は　手の空いているお母さんたちがお手伝い
テーブルに　子どもと向かい合わせになって、
包丁で野菜を切る子どもたちのサポートをしました。
私が知る限り、この行事でけがをした子供はいないはずです。

あぶないから　全部遠ざける
すればするほど、自分の身の守り方、道具の使い方を知らず、
結果大事故につながるように思います。

ちがうでしょうか。

給食のうずらで　窒息してしまった不幸な事故の記事を読み、
学校に責任を問うたり、ウズラを排除するのは違うのでは？と感じました。

りんご、ゼリー、何だって窒息する危険はあります。
食べ方によっては　おかゆだって詰まります。

根本的に、しっかり噛んで食べること
食事中ふざけないことを　毎日毎日繰り返し伝える
万が一の時に　救命措置が取れる準備をする

何も遊具のない公園（これはこれで楽しく遊べますが）
食べる楽しみのなさそうな、　安全な給食（顎も歯も弱りそう・・）
そんな世界は嫌だなあ・・　　というのが
昭和生まれのおばちゃん先生のおもいです。