ピアノ上達がとまってしまう いろいろな原因
こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
ピアノレッスンを始めて、初めはいい感じに進んでいたのに、最近なんだか調子悪い。
先月も今月も何もかわってない気がする…。
わたしにもよくあります。
原因を考えてみましょう。
ピアノ上達が頭打ちになる原因
まず初めにピアノ上達速度がダウンしてしまう、または上達できない要因を思いつく限り挙げてみます。
<<本人の性格>>
・落ち着きがない
・飽きっぽい・集中力がない
・難しく考えすぎてしまう
<<本人のやる気の問題>>
・練習しない
・練習が嫌い
・ピアノが好きではない
・ピアノを弾くことに意義を感じない(モチベーションが低い)
・他にやりたいことが多い
<<本人の適性・素質>>
・指が動かない
・音感がない
・リズム感がない
・記憶力が悪い
・練習の仕方が悪い・要領が悪い
・手が小さい
・指が短い
<<本人以外の問題>>
・ピアノの先生が厳しすぎる(なかなかマルをもらえない)
・ピアノの先生の能力の問題:課題のレベルが不適切
・ピアノの先生との相性の問題
・使っているピアノが悪い
こんなところでしょうか。その対処法も含めて詳しく見ていきたいと思います。
本人の性格の問題
・落ち着きがない
子供というのは意外に落ち着きがないものです。
ピアノの椅子に5分と座っていられない子にはピアノは全く不向きです。
成長に伴って徐々に落ち着いてくるものですが、小学校高学年になっても落ち着きがなければ、ピアノには向いていないと考えて、 諦めるという決断も時には必要になります。
(でも、こういう生徒さんは私は見たことがありませんが…)
・難しく考えすぎてしまう
「難しく考えすぎてしまう」ってどういうこと?と思う方が大半だと思います。
練習して上達して何でも弾ける腕前になっても音楽性がなければピアノを弾いていても無意味だ、と考えたり。
あまり考えずに練習する方が良い結果に結びつきます。
本人のやる気の問題
・練習が嫌い・好きではない
ピアノというのは日々の練習の積み重ねがものを言う楽器です。
だから練習が好きで積極的に練習する人の方が上達するに決まっています。
が・・・
ピアノの練習が大好き、という人は、少ないです。
わたしも練習が好きなわけではない気がします。
今いるうちの生徒さんを見ても、練習が好きなんだなと思う子供はひとり。
おとなは、半分くらいでしょうか…。
・ピアノが好きではない
そもそもピアノが好きではないのに親に嫌々習わせられているという人もいるようですが、これでは上達するはずがないです。
ピアノは最終的には練習を自主的にどれだけしたかが重要です、
自主的にピアノに向かう気持ちになれない人は いずれ遅かれ早かれピアノをやめてしまうようです。
ただ、これには、興味を持たせるレッスンができるかどうか、先生の責任も大きいですね。
・ピアノを弾くことに意義を感じない(モチベーションが低い)
そもそも本人が何のためにピアノを習っているのか分からないという、言ってみれば目的意識のない人は、 ピアノ上達のモチベーションが低い状態です。
何でもよいからピアノで上達するとこういうメリットがあるという モチベーションを自分なりに見つけることが大事です。
例えば学校でクラス代表、学年代表、学校代表のピアノ伴奏をする、 数年後にこの曲を弾きたいという憧れの曲を見つけることなどです。
発表会やグレードテスト、コンクールなども、目標や意義になるかもしれません。
・他にやりたいことが多い
楽しいことがたくさんありますよね。
スポーツ、ゲーム、インターネット、テレビ、娯楽など、 一般的な子供にとってピアノよりも楽しいと思えることが無数にあります。
その楽しみを犠牲にして、ピアノの前に座って面白くない単調な練習を続ける、弾けるようにならないストレスと闘いながら ピアノと格闘する、というのはそれ相応の強い気持ちと精神力が必要になります。
そんなに意志が強い人は少ないので、周りの励ましや50時間マラソンのようなちょっとしたご褒美が力になりますね。
本人の適性・素質
・指が動かない
左右5本の指をコントロールしてピアノを弾きますが、中には信じられないくらい指が動かない人というのが一定割合でいるようです。
指そのものが動かない人、右手が左手につられてしまう人、左右両手が対称な動きしかできない人など・・・。
やはり指の運動神経は生まれ持った素質の部分も大きく、指が動かない人、コントロールできない人は残念ながらピアノには不向きということになります。
それでもピアノというのはレベルに合った楽しみ方ができますので、中級・上級を目指すのは不可能でも、 その人なりの楽しみ方はできると思います。
・音感がない
音感は大きく分けて絶対音感と相対音感がありますが、ピアノ演奏においてはそのどちらもある程度必要。
音程を作り出す必要がある声楽やヴァイオリンなどの弦楽器と違って、ピアノは楽譜に書いてある通りの正しい位置の鍵盤を押せば必ずその音を鳴らすことができる という意味で、音感の必要性が軽視されがちですが、決してそんなことはありません。
音感がない人は楽譜に書いてある音と違う音を弾いてしまったときの違和感を感じる感度が低いことが多く、 先生に直されない限り、間違いだらけの音を「正しい」と思い込んで弾いてしまうようです。
・リズム感がない
上級レベルになってテンポルバートを利かせた音楽性豊かな演奏をするためには、その基礎になる正確なリズムが必要不可欠になります。 リズム感が今一つな人がさらにテンポを無理に動かそうとすると、その演奏で何を主張したいのか分からない、 酩酊状態のような演奏になってしまう危険が高いです。
リズム感がないというだけでピアノを諦める必要はないと思いますが、これが弱点となっている人は克服する必要があると思います。
・記憶力が悪い
何度弾いてもなかなか覚えられない、運よく正しく弾けたとしてもその感覚を覚えられない、暗譜が全くできない、 というのはピアノ弾きの多くが抱える悩みです。
これはあくまで程度問題なのですが、繰り返し繰り返し根気強く 続けて、何とか記憶が定着できる人はまだ望みはあります。
しかし中には、いくら繰り返し練習し続けても、全く覚えられない、 間違ったところを修正してもそれが定着しない、楽譜が全く覚えられないという人もいるようです。
うちに来ている生徒さんは幸い、時間はかかっても暗譜が全くできない方はいません。
ピアノ演奏には記憶力も非常に重要となります。
・練習の仕方が悪い・要領が悪い
すぐに何でも弾けてしまうような例外的な天才を除き、皆、練習と工夫を重ねて、ある程度自分の納得を得られるような演奏に仕上げています。
その練習の工夫がどの程度できるかどうか、要領よく練習できるかどうかで、その結果は大きく変わってきます。
つっかえるところだけを取り出して集中的に丹念に練習して克服することが何よりも重要です。
自分でその都度、今の状況に応じて弱点補強できる要領の良い練習ができるかどうかも 上達の速度を大きく左右します。
練習の方法は、先生にレッスンで習って、だんだんに覚えていけると思います。
「こういう時はこの練習」というのが考えられるようになるといいですね。
・手が小さい
手が小さいとピアノを弾く上で非常に不利です。
具体的には白鍵のオクターブが上からつかめないのであれば「手が小さい」 ということになると思うのですが、手が小さいと弾ける曲が限られてしまうばかりか、何とか弾けていても苦しい部分が多くなります。
手が小さいことがネックとなり、それ以上の上達が望めなくなったという人たちは大勢います。
手が小さいからと言って諦めるのは早いと思いますが、どうしても上達しない場合、手の大きさは大丈夫かどうか、 先生に相談してみてもよいと思います。
手が小さいピアニストは、手首を柔らかく使うなど工夫しています。
・指が短い
指が短いのも、手が小さいのと同様、ピアノを弾く上では不利になりますが、指が短くても、ある程度手が大きければカバーできる場合も多々あります。
その意味で指が短い人は、手が小さい人よりはまだ救いようがあるわけですが、それでも指が長いに越したことはないとおもいます。
次に、本人以外に問題がある場合。
長くなりましたので、次回考えてみます
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