その先にある「何か」を信じて待つことの大切さ
こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
以前にもご紹介しましたが、ピアノ教室を運営しながら指導者向けのセミナーをする先生方は
たくさんいらっしゃいます。
そのうちのおひとり、藤拓弘先生。
毎週メールマガジンも届きます。
今日のメルマガに、とても深い話が。
藤先生ご自身も、ほかの方のセミナーで勉強なさっています。
福田りえ先生という、障がいのある生徒さんを50人も教えている方のセミナーでのお話。
そのまま引用します。
私から福田先生に質問しました。
福田先生の生徒さんにも、長く教えていても
読めないお子さまがいらっしゃるのか?
「もちろんもちろん、いますよ」
「どんな子でも読めるようになるのでしょうか…?」
その質問に、福田先生がサラッと
おっしゃった言葉が、とても印象的でした。「5〜6年待てば読めるようになりますよ」
私は、この言葉にレッスンの深さを感じました。
「指導者は、待つことも大事な仕事なのだ」と。
何でもスピード重視の世の中、
早さや即効性を求める人が多い現代。
たしかにそれも大切だとは思いますが、
それがすべてではないことも事実。
とくに教育においては、時間をかけて、じっくり向き合っていくことが、
結果的には「早さ・速さ」では得られない「大切な何か」を手にする唯一の方法。
そういうことも少なくないわけです。
いかがでしょうか。
指導者も保護者も、少しでも早く楽譜が読めて素敵な曲を弾いてほしい。
なかなか先に進んでいかないと、イライラしたり。
でも、誰にでもその人のペースがある。
私たちは機械で物を作っているのではありません。
その生徒さんに合った、いろいろな工夫や努力、アイデアを駆使しつつも
ひたすら待つことも、忘れてはならない。
わかっているつもりでも、日々のレッスンをしているうち
「なんでできないんだろう」という無限ループにはまることも多いです。
改めて、待つこと、待つ時間について、考えさせられました。
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