ペダルでごまかさないで 練習
2023/01/31
こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです
ベートーヴェンの「月光」ソナタの1楽章を弾く大人の生徒さん。
前回のレッスンで譜読みは確認できていたため、今回は細部を確認。
通し演奏をしていただき、とても気になることが。
ペダルを踏む「場所」はよいのですが、「踏み方」については、ちょっと響きが多めになってしまい、せっかくの3連符の動きが逆にうまく出ていない状態になっています。
弾き方の課題もありますが、ペダルの加減によって3連符の波打つような音型が、もやがかかりすぎたり、飛び出してしまったり。
「ペダルを外して弾いてみてください」
とお願いして弾いていただくと、音にばらつきがでてしまっていたことが分かりました。
弾きにくさはご本人も自覚がおありだったようですが、音として聞いたとき、
しかも左手も外していただいて、右手だけに集中して聴くという作業をしていただいたときに、ご本人が感じている以上にばらつきがあることが分かり、
「ええっ」という表情をされていました。
「こういう曲、ペダルをふんだんに使う曲ですね。
ドビュッシーのアラベスクもだし、月の光とか、ショパンのノクターンなんかもそうですね。
アルペジオが多い。ついついペダルをぐぐっと踏みたくなりませんか?」
「ペダルを綺麗にいれていただくのはいいのですが、
ペダルを踏んで弾くことばかりをやってしまうと、音を聞き辛いことに気づかなかったり、まだ完成していなくても出来ていると思い込んでしまうことが出てくるんですよ」
ペダルの響きに頼りすぎてしまうのでしょうね。
「ペダルを多用すると、弾く方は確かに楽だ。
オクターブなど手でつなげなくてもペダルでつながるからね。でも聞いている方はキツイ」
ダンパーペダル(右)を使えるようになったり、ダンパーの効果が現れやすい曲をやっていると、ついつい楽しくなってしまい踏みまくってしまう
弾き方は雑になるのです。
これは私も心当たりありますので、そういう点を生徒さんたちにもきっちり、伝えなきゃいけないなぁ、と思います。
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