耳を澄まして聴く 方法
2023/01/31
こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです
レッスンで生徒さんたちに
「聴いてる?」
と尋ねると、たいていは「うん、きいてるよ!」と返事がかえってきます。
しかし、私が求める「聴く」とは違います。
これを言葉で伝えるのはとても難しいこと。
確かに生徒たちには「聞こえ」てはいるのですから。
1つの方法として、レッスンでこんなことをしています。
今回のモデルケースは、春に入会した小4女子ちゃんです。音がちょっと雑に感じたので、こんなことをやってみました。
「Aちゃん、今の左手、音覚えた?」}
生徒さんは、うなずきました。
「はい」
そこで、こんな指示を出しました。
「じゃ、場所だけ確かめておいて。
はい、深呼吸~~~~。力抜けたかな。
目を閉じて。
弾く場所に置いて、そのまま手を落としてみて。」
そしてそのまま、音を出してもらいながら音を聴いてもらい、質問をしました。
「・・・・どうでしたか?」
「さっきと、全然音が違う・・・!」
生徒さんは、驚いた表情で私を見ました。pの弱い音ですが、綺麗に2音の重音が響きました。
その響きが聞こえてきて、生徒さんはほうっと、ため息をつきました。
感覚の中では、視覚はかなり鮮明で強烈に物事を感じられます。
これがマイナスになる場合もあり、それは「楽譜を追ってしまう」という部分。
今回現れた生徒さんだったので、視覚を「目を閉じる」ということで遮り
耳を澄まして重音の響きを聴きながら音を出してもらった、というわけです。
これは、小さな子や大人の方でも経験者の方でおこなったりもします。
楽譜からの情報が多くなるとついつい、出している音まで気を配れない。
思い出したようにやってみると本人がいろいろ気づくようですね。
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