ピアノで、音楽的自立をするってどういうこと?
2018/09/02
こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
子どもたちのサマーコンサート(発表会)とは別に、大人の生徒さんが中心で、聞きあい会をしています。
70人くらいはいればいっぱいの、貸しホールで、それぞれ1曲ずつ弾くものです。
今年は7月に開きます。
久美子(おとな)さんのレッスンをしました。
久しぶりですが、7月の聞きあい会まで1か月ありません。
自分でひきたい曲を選んで、楽譜を探して練習してきました。
「涙そうそう」
普段使っている楽譜ではなく、図書館で探したそうです。
レッスンで使っている教材の中から曲を選ぶのは難しくありません。
ちょうど、自分のレベルにあっているから。
「涙そうそう」は、今の久美子さんの力からいくと少し難しめ。
ただ知っている曲なので、何とかひけるかなあ、という感じです。
久美子さんがご自分で、「ここの部分は、なんか違うなあと思いながらひいている感じ」とおっしゃる通り、
ワンフレーズリズムが違っていました。
手でリズムをたたいたりして、割と簡単にクリアです。
ピアノの指導者がレッスンするとき、大きな目標は「音楽的自立」です。
自立、というと子供向けな感じがしますが、年齢は関係ありません。
小学校1年生でも、音楽的自立をしている子もいます。
楽譜を見て正しく弾ける。
その曲らしく情感を込めて弾ける。
まずは、楽譜に書いてあることがすべてできる、というのがとても大事。
久美子さんは、これの途中ですね。
そのうえで、
・作曲家の時代に合った演奏
・その作曲家らしいスタイル
・演奏者独自の曲想
ができたら、自立でしょうか・・。
最初に書いた、自分でレベルにあった楽譜を探せることも、大事な要素かもしれませんね。
これはお教えするのもなかなか難しく、自分が良く使っている音符、例えば八分音符まで、というのは一つの基準。
あとは、和音の量。
ドミソ、のような3音の和音が何とかひける程度なら、左手の伴奏が和音だらけのものは難しすぎますね。
抽象的ですが、普段自分がレッスンでひいている楽譜と見比べて、音がつまっているかどうか、全体が黒っぽいかどうかを見るとも
意外と有効です。
あまりあてにならないのは、「初級」「中級」などの表示や、「初めてでも簡単」という宣伝文句です。
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