ピアノの生徒さんが編み出す 新しい練習法
こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
ピアノの練習には、さまざまな方法があります。
詳しく書いた本も、勉強会もあります。
時には、生徒さん自身が画期的な方法を編み出すことも。
友美さん(おとな)は、ここのところ、ポピュラー曲の複雑なタイ、シンコペーションのリズムで
苦戦していました。
リズム打ちをしたり、口でリズムをいったり、分担奏をしたり。
思いつくいろいろな方法を試しました。
そうするうち、友美さん自身で練習法を編み出しました。
4分の4拍子の曲で、8分音符を基準のメトロノームをかける。
1小節に8回鳴ります。
そして、2回に1回「チーン」となるようにセット。
チーンかち チーンかち チーンかち チーンかち で4拍、1小節です。
これに合わせて練習するうち、今まできちっとはまらなかったリズムができるように。
こういう方法は、たぶん先生は思いつきません。
常識外だから。
わたしは、練習方法はどうでも結局弾ければいいと思います。
もちろん、きちんと音楽の基礎を身に着けて、読譜もできるようになりたいのに耳コピする というのは論外ですが。
遠回りで効率の悪い方法であっても、本人が苦痛でなければいい。
受験生や本番前は別にして、「全員が効率よく、一番の近道を通らなくてはいけない」ということはありません。
今までにも、友美さんは独自の練習方法を編み出しています。
音符の長さをグラフ化する、なんて、先生は考えません。
独自の方法を教えてもらうと、先生は指導法の引き出しの中身が増えます。
もしかしたら、ほかの生徒さんも使えるかもしれません。
先日亡くなったマラソンの小出監督も、従来の常識にとらわれない方でした。
それまでになかった極端な高地トレーニングで、高橋尚子を金メダリストに導きました。
ピアノ指導者も、生徒さんから教わってつねに新しい方法を考えていくべきだと思っています。
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